Text by Shizuo Ishii 石井志津男
「 #空でつながる 」というプロジェクトをやっている管野秀夫はX JAPANのhideやGLAYなどのアーティスト写真を撮っている音楽写真家。そんな彼とはもう30年以上の旧知の仲。しかも同じビルの中に事務所を持ってからでも20年以上になる。こんなに近くにいるのに仕事上でのつきあいは1981年に一緒にNYに行ってもらった以外はほとんどない。だが、「 #空でつながる 」という311以降の復興プロジェクトをやっているらしいことは、何となく知っていた。突然、俺の事務所にやってきた彼にインタヴュー。
●カメラマンになって何年ですか?
管野秀夫(以下C): 35年ですね。
●そんなに長い間、たくさんのアーティストを撮ってきて、たとえばB’zとかデヴューの時から撮影しているわけだけど、このアーティストはきっとスゴくなるなっていうのは、分ったりするわけ?
C:分かります!
●具体的にはどういうことですか?
C:それは抽象的な感覚なので、ロジカルに説明するのは難しいですけど、実は人として、あたりまえの事でもあるんだと思います。先ずリスペクトと感謝、向上心、努力、好奇心、根性、怠けものではない人、義を重んじる人。あともうひとつ、タイミングを見逃さない感覚。そして当然メロディーメーカーとしての才能があっての事です。
●では写真を撮るうえで最もこだわっていることは何ですか?
C:被写体を好きになる事です。