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Kabaka Pyramid来日直前インタヴュー

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Text by OKAMAI Photo by JUNYA S-STEADY,OKAMAI

ヒップホップの影響を受けて育ち、多彩なリリシストとしてレゲエリバイバル時にChronixx、Protoje、Jesse Royalなどと登場、2013年にはEP「Lead the Way」、2016年にWalshy Fire(Major Lazer)プレゼンツによるミックステープ「Accurate」を発表、そしてスティーブン・マーリー、ダミアン・マーリーのレーベル“ゲットーユーツレーベル”所属の元、初アルバム『Kontraband』をリリースしたコンシャス・ラスタ・アーティストKabaka Pyramidが待望の来日をする。
Jah Works OGAを起用した「Reggae music」のPVでKabakaを知った人も多いだろう。来日直前のインタヴュー。

Kabaka(以下、K): 名前はカバカ・ピラミッド。リリックの神様だよ。レゲエ・ミュージック代表、なんて言っても”Kontraband”(最大の脅威)だ!日本に行くのを楽しみにしてるよ。

●まず育った環境を教えて。親もラスタなの?

K: 僕の両親はクリスチャンなんだ。キングストンで育って、Sizzlaの音楽の影響でラスタになったんだ。16か17歳の時にラスタファーライを学び始めて髪の毛とかやりだしてさ、レゲエは最高にパワフルな音楽で コンシャスな音楽を次の世代に伝えるために音楽を始めたんだ。

● 16、17歳の時レゲエにハマったってこと?

K: いや、ラスタの影響を受けてラスタを学ぼうとしたんだ。確かその2、3年前僕が14、15歳のときサウンドを始めたんだ。TIME BOX サウンドって言って、キングストンのアップタウンを中心にプレイしてたんだ。高校に行きながら自分達でスタジオを作って、ダブとかのボイスをしてた。ウェイン・マーシャルとかヴァイブス・カーテルなんかをね。僕らのサウンドがアップタウンサウンドの中で一番最初にカーテルのダブを録ったんだよ。  音楽が大好きだったから歌詞を書いたり、僕の兄のSupa Novaにどうやってリディムを作るのか教えてもらって、リディムを作ってラップしたりDJしたりね。

●前はセレクター・DJをしていたの?

K:だいたいリミックスを作っていたよ。当時はリミックスが流行ってたからダンスホールの曲をヒップホップのリディムに載せ替えたりしてたんだ。Code Red、Copper shotやRenaissance やBlack Chineyみたいに、僕もそういうことをやってたんだ。

● 聴いてた音楽はヒップホップ?

K:そう、ヒップホップだよ。1996年にジャマイカの家庭にケーブルテレビが入ってきてBET(アメリカのBlack Entertainment Televisionの略)とかをよく見てたんだ。ウータン・クラン、NAS、Jay-Z、Biggie なんかをね。その年にBiggieが死んだんだ。その頃にヒップホップにハマってたんだよ。

●レゲエ・リバイバルで新しいラスタ・アーティストが出てきたけど彼らとの出会いは?

K: Jah9を最初に知ったんだ。彼女がProtojeに僕を紹介した。ジャミーシア(サーフィンのレジェンド、ビリー・ミスティックのゲストハウスで、当時土曜日にルーツ・レゲエアーティストのショーが開催されていた)に行ったんだ。アップライジング・バンドやレイジング・ファイヤ、No-Maddzなんかもいた。Protojeがそこで僕の最初のプロジェクト「Rebel Music」のリディムをくれたんだ。テフロンとChronixxがプロデュースしたものだ。そのときは彼らのことは知らなかったけど、ただ僕はそのリディムでボイスしたんだ。2011年にChronixxがプロデューサーとしてでなくアーティストとして曲を出したんだよ。あれは4月、僕の誕生日にProtojeといてChronixxとテフロンが来てみんなでそこで和んでChronixxが僕のボイスしたのを聴いて、そこではバイブスでただフリースタイルした。2010〜2011年くらいからみんなで繋がるようになって、Jesse Royalとは、いつかははっきり覚えてないけどその後に出会ったんだ。

● アルバム『Kontraband』について聞かせてください。このアルバムには合計16曲入っててダンスホール、レゲエ、ヒップホップのミックスのバランスが良いね。

K:知っての通り、ダミアン・マーリーがエグゼクティブ・プロデューサーとして作ってる。2015年にダミアンのプロデュースの「Well done」から音楽のつながりが始まってて、彼が彼のプロダクションでやりたかったアイデアを僕にくれてアルバムになったんだ。始まってからは一緒にレコーディングしたり、ダミアンがリディムを作って僕らでプロデュースしたり。僕が歌詞を書いて始まったことだ。時間があればマイアミまでダミアンに会いに行って一緒に作ってったんだ。元々あった曲のリディムを途中で新しいリディムを作って載せ替えたり。「Natural Woman」はそんな感じでできた曲。「Reggae Music」も他のプロデューサーの作った違うリディムだったんだけどGong(ダミアン)が聴いて、シャバ・ランクスの「Copper Shot」みたいなスタイルでやりたいって変えて、僕もそのバージョンの方が気に入ったからね。自然な流れだね。多分いつか「Reggae Music」もまた違うリディムで出すかもね。アルバムのタイトルにもなったKontraband (最大の脅威)はね、Gongが僕にリディムを送ってくれて、リディムに歌詞をのせてスタジオに行ったら、ダミアンが「バース、それでもいいけど何か、、、」って言った後「Kontraband!」って言ったんだ。湧き出した感じだったよ。それで歌詞がひらめいてダミアンがバースを歌って僕が次のバースを歌うっていう風に順番にレコーディングしてあの曲は自然にできたんだよ。”Kontraband”は単なる1曲でなくこのアルバムのメインテーマにもなって、僕らの大切にしているコンシャス(意識の高い)な基盤となったんだ。奴ら(バビロン)は俺らの曲をを妨げようと、気づかせてくれる歌詞を音楽に持ち込ませないようにするけど、アルバムに入ってる全ての曲に共通する象徴にもなった。Gongがアフリカを発達させようとしいてるAkonに電話で連絡してリンクもできた。昔からテレビで見ていたビッグアーティストで誰でも仕事をしたがるような人と僕が連絡できるんだ。Akonと同じ使命を持っているからね。去年の5月25日にアルバムをリリースして、アメリカのiTunesでは2位、ビルボードが3位、最高だよ。感謝してる。他の国では1位もあって嬉しいよ。今でもアルバムはいい調子で、パフォームしててもダンスに行ってもみんな曲を好きでいてくれて「Blessed Is The Man」や「Everywhere I Go」のビデオも好きでリクエストしてくれるんだ。前から評価の高いProtoje、Chronixx、Pressureも参加してくれてていいバランスだ。

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